真珠ができるまで 


真珠養殖というのは、人工的に核を貝の生殖層中に入れて、それに真珠層を巻かせるわけですが、
その過程が私たち人間の医療と重なるところがあります

核入れ(かくいれ)
貝は「核入れ」という手術を受けるのですが、施術を受ける前に生殖層の成熟を抑えたり、核を吐き出さないよう(脱核)、適度に弱らせたりと貝の生理活動の調整をする「仕立て」という大事な作業があります

養成(ようせい)
術後の貝は、体力が回復するまで養生かごにいれ、20日間ほど岸辺近くの静かな漁場に深くつりさげ静養させます。 
その後沖に出し核によっては5ヶ月〜2年位かけて、色と光沢の良い真珠が多く取れるよう養成します
これはまるで子育てのようで、外敵のウイルス・細菌などから守るため1つ1つ貝についたフジつぼやホヤなどを手作業で掃除したり、台風がくると沖から静かな入り江に移動させたり、また水温を見ながら貝の吊る深さを調節したり、赤潮を避けるように移動したりと愛情たっぷりに育て上げます
しかし残念ながら、この間半分近くは死んだり脱核したりします

浜揚げ
12月から1月にかけて、漁場の水温が下がってくると、あこや貝は活動を弱め真珠層をゆっくり緻密に分泌します
そうすることによって真珠の表面が仕上げられて「てり」がで、これを「化粧巻き」と呼びます
大事に大事に養殖業者さんに育てられた真珠が花嫁衣裳を着るような感じでしょうか
化粧巻きの終わった真珠は、1個1個手作業で取り出され、これを「浜揚げ」といいます

浜揚げの時には美しい真珠を生み出す代わりに あこや貝はその一生を終えるのです

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